坐禅の作法~

坐禅の作法~体の姿勢~

坐禅のすすめ

私も最近、お寺の坐禅会に参加したりしています。
何かをするのをやめ、何かになろうとするのをやめ、ただ静かに坐ってみませんか。

合掌(がっしょう)・叉手(しゃしゅ)について

座り方

手の組み方

上体の姿勢

背筋をまっすぐにのばし、頭のてっぺんで天井を突き上げるようにしてあごをひき、両肩の力をぬいて、

腰にきまりをつけます。この時、耳と肩、鼻とおへそとが垂直になるようにして、前後左右に傾かないようにします。

口の閉じ方

舌先はかるく上あごの歯の付け根につけて口を閉じ、口の中に空気がこもらないようにします。

視線の位置

目は、半眼といって、見開かず細めず自然に開き、視線はおよそ1メートル前方、約45度の角度におとします。

目をつむると眠気を誘うので、目は閉じないようにします。

呼吸の仕方(欠気一息・かんきいっそく)

坐禅の姿勢が調ったら、静かに大きく深呼吸を数回します。その後、静かにゆっくりと、鼻からの呼吸にまかせます。

左右揺振(さゆうようしん)

上体を振り子のように左右へ、始め大きく徐々に小さく揺すりながら、

左右どちらにも傾かない位置で静止し、坐相(ざそう)をまっすぐに正しく落ちつかせます。

坐禅の用心

さまざまな思いにとらわれないことです。

坐禅をしている間にも、さまざまな思いが浮かんでは消えていくとは思いますが、

思いは思いのままにまかせ、体と息を調えて坐ります。

止静鐘(しじょうしょう)

坐禅の始まる合図です。

参禅者の坐相(ざそう)が調ったころ、堂頭(どうちょう)が入堂して堂内を一巡し、正しい坐にあるかを点検します。

これを検単(けんたん)といいます。

堂頭が自分の後に巡ってきた時は合掌をし、通り過ぎた後に、法界定印(ほっかいじょういん)にもどします。

この後、止静鐘(しじょうしょう)(鐘3回)が鳴ります。

止静鐘が鳴ったら堂内に出入りをしてはいけません。

警策(きょうさく)の受け方

坐禅中に眠くなったり、姿勢が悪かったり、心がまとまらなかったりした時は、警策(きょうさく)で肩を打ってもらいます。

この警策は、聖僧(しょうそう)さまから励ましとしていただくのです。

警策は自分から合掌(がっしょう)して受ける方法と、直堂(じきどう)(堂内を監督し警策を行ずる者)が入れる方法と、二通りあります。

どちらの場合も右肩を軽く打って予告しますので、そうしたら合掌のまま首を左に傾け、右肩をあけるようにします。

受けおわったら合掌(がっしょう)低頭(ていず)して、もとの法界定印(ほっかいじょういん)にもどします。

経行(きんひん)の仕方

坐禅を一炷(いっちゅう)(40分ぐらい)行った後、引き続き坐禅をする場合には、途中で経行(きんひん)を行います。

経行とは、堂内を静かに歩行することをいいます。坐禅中に経行鐘(きんひんしょう)(鐘2回)が鳴ったら合掌(がっしょう)低頭(ていず)し、

左右揺振(さゆうようしん)して足を解き、右まわりで向きを変え静かに立ちあがります。

坐蒲(ざふ)を直してから隣位問訊(りんいもんじん)、対坐問訊(たいざもんじん)をし、そのあと叉手(しゃしゅ)にしてしばらくまっすぐに立ち、呼吸を調えてから経行(きんひん)に移ります。

歩き方は一息半歩(いっそくはんぽ)といって、一呼吸する間に、足の甲の長さの半分だけ歩を進め、次の一呼吸で、反対の足を同じく半歩だけ進めます。

列の前後を等間隔に保ち、堂内を緩歩(かんぽ)します。

時間になり、抽解鐘(ちゅうかいしょう)(鐘1回)が鳴るのを聞いたらその場に両足を揃えて止まり、叉手(しゃしゅ)のまま低頭します。その後、普通の歩速で自分の坐位(ざい)に戻ります。

坐禅のおわり

放禅鐘(ほうぜんしょう)(鐘1回)が鳴ったら、まず合掌(がっしょう)低頭(ていず)し、左右揺振(さゆうようしん)をして、組んでいる足を解きます。

そして、右回りで向きを変えて立ち上がります。

(向きを変えてから足を解く作法もあります)立ち上がったら向き直り、坐蒲(ざふ)を元の形に整えて、

隣位問訊(りんいもんじん)、対坐問訊(たいざもんじん)をし、合掌の手を叉手(しゃしゅ)にして入堂の時と逆に歩を進めて退堂します。

坐禅布団の紹介

坐布は、4サイズあります。

寸法:直径26~33センチまで4サイズ展開中
サイズ目安
22センチ、27センチ 女性サイズ
30センチ、33センチ 男性サイズ

材質:黒色綿布、内部パンヤ綿 

座禅をするときに、お尻の下に入れ、正しい姿勢になるようにするための座蒲団

坐禅布団詳細

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