仏壇は見えないところにも伝統工芸の技

いつもありがとうございます。

先日、買替の為、お引き取りさせて頂いたお仏壇

大きな大きなお仏壇でした。

大きすぎて家から出ず、解体してお仏壇を家から搬出。

その際に、お仏壇内の上部に掛けられていたご本尊、阿弥陀様の掛け軸を外してみると、びっくりです。素晴らしい装飾が!

お客さまも初めてご覧になられたようで、素敵~きれい~と。

今までは、この上に大きな阿弥陀様の掛け軸が掛かっていたのでまず見ることはなかった。

見えないところ、ご本尊様をまつる大切な所には、伝統工芸の技をしっかり取り入れます。
仏壇ならではだな。と思った一瞬!!
久しぶりに私も素晴らしい蒔絵に興奮しました。

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名古屋仏壇には、様々な部分に蒔絵が施されます。その中でも、後ろ板、阿弥陀様の掛け軸がかかる場所には、蓮の模様や宗紋などの箔下蒔絵を入れます。

箔下蒔絵とは、黒塗りした板の上に、絵柄を描き錆上げして、でこぼこがある状態で、金箔を押す技法。書いて金粉などを施す平蒔絵以上に手間のかかる装飾方法。

こっそり、ご本尊様を外して、見てみようなんて思わないでくださいね!

普段は、見えなくても、ご本尊様を飾る一番大切な場所だから、素晴らしい装飾をするのですね。お仏壇は、お寺の内陣を模写したものだから。という思いを再確認した一瞬でした。

最後までご拝読ありがとうございました。

お仏壇の引越し移動、お困りごとは何なりと 奥村仏具店

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