禅の心とかたち 名古屋市博物館

禅の心とかたち 総持寺の至宝


今日は、名古屋市博物館で行われている、禅の心とかたち 総持寺の至宝 へ、仕事の合間に行ってきました。
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総持寺は、永平寺と並び曹洞宗の二大本山の一つ。
石原裕次郎氏の葬儀一切を執り行った寺院として有名です。
もともと能登半島にあったのを、神奈川県横浜市鶴見に移転し、現在に至る。
今回の展覧会は、開祖瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)禅師700回、二祖峨山韶碩(がさんじょうせき)禅師650回 遠忌の記念開催だそうです。
700年とか650年とかすごい歴史ですね。
入り口には、総持寺の看首であられる江川辰三氏のご挨拶が。
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江川辰三氏 瀬戸市にある宝泉寺というお寺の老祖様。
小学校の時、同じ学区にあったので、よく境内で遊んだ記憶がとても懐かしい。
この歳になり、この仕事に携わって、身近にこんな立派な方がおられることを知りびっくり

展示品は、仏像、掛け軸、仏具から、坐布まで


鎌倉彫の巨大な前机が、入り口にど~んと展示してあり、圧倒されます。
三橋鎌岳(みはしけんがく)作だそうです。素晴らしい鎌倉彫でした。
三橋鎌岳についてここに色々書かれてありました。
鎌倉彫一陽会
奥に進むと、本山仏殿に掛けられているという、刺繍獅子吼文大法被。

複製でしたが、壮観です。
この展覧会、前期と後期で出し物が変わったようで、前期には、江戸時代に作られたという、国の重要文化財である本物が出ていたみたい。
これは、見比べてみたかった
知らなかったのだが、禅宗のお寺では、開祖をご本尊と同じようにまつることが多いんだそうで
開祖である「瑩山禅師」の像が何体もありました。
いつも仕事で、お寺に伺うと、そのお寺の、開山像が必ずまつってあることが多く、不思議に思っていたけど、
そうだったんだ。とガッテン
上村松園の最初の師であった鈴木松年(すずきしょうねん)の「不倒達磨図屏風」
鈴木松年の作品、初めて見たけど、ぎょろっとした目に上を向いた鼻、袈裟の流れ、達磨さん転んだ~が思い浮かぶキュートな(失礼か)作品。横になんて書いてあるんだったかな。忘れちゃいました。良かったです。
鈴木松年、豪華な作風で今蕭白と呼ばれ江戸時代に活躍した画家曽我蕭白の再来と評されたそうです。
知らなかったな。
小槌をもった大黒天立像も良かった。
他には、総持寺とゆかりのある、前田利家、夫人の掛け軸も展示
意外に、中国から持ち込まれた仏像の展示もあったり、
展示数は、かなり多めでした。
曹洞宗の歴史流れなど、永平寺とのつながりについて、深く学べるかと思ったら、
総持寺のお宝の展示にとどまり、歴史的な背景はあまり知れなかった。
しかしながら、鎌倉時代に隆盛した禅文化に少し触れることが出来た展覧会だった。
帰りにお土産を購入し、帰宅。
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行かれる方は、27日までです。
お急ぎくださいね。

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