仏壇

いつもありがとうございます。
現状のお仏壇を小さくして、新築予定のご自宅に納めたい。とご依頼をいただき、
無事に納品することが出来ました。

厨子のような形に

仏壇小さく

脇世間(わきせま)と呼ばれるお仏壇

従来のお仏壇は、名古屋地方では脇せまと呼ばれる150代サイズ。
畳一枚分の仏間に入った幅100㎝ほどでした。

以前、このブログでも電気の調子が悪くなったので修理に行ってきました。とご紹介記事を書いたお仏壇。

先祖の残してくれたお仏壇

ご両親の親様がご購入されたというお仏壇だそうです。ご自宅を取り壊すに当たり、今までのような仏間が造作できないことから、新しいお仏壇に買替や処分を考えられました。
お話を聞く中で、大変な時期に譲り受けた大切なお仏壇であり、お仏壇を残せる方法はないか、残して供養していきたい思いから、ご提案させて頂きこの形となりました。
既存のお仏壇に対して、新しい価値を付け加えて今より使いやすく機能的なものに変更するというリノベーションをさせていただくご提案で、勝手にリノベ仏壇とか再生仏壇とかネーミングしています。

宮殿を取り出す

お仏壇を解体し、宮殿(くうでん)と言われるご本尊様の安置している部分を取り出し加工。

加工後も試行錯誤を繰り返し

店舗内で、仮置きして状態を調べてみたり。
色々検証繰り返し、ご予算とのことも考えながら、台付のお仏壇ではなく、台の上に宮殿が入る大きさの厨子を作成することに。

洗い作業して欠損部分は箔を押し直し

宮殿をカットしたのち、一旦洗浄し、金箔の擦れている部分を直したり、欠損している部分は継いだりして修理して、仕上がったお厨子に一旦納めてみる

塗装し納品

その後、塗装し、お客様がお引越しされたり場所を移動しても動かしやすいよう補強し固定。
横の隙間は法名軸を、吊るすことが出来る。
今までのお仏壇でも、大きすぎる法名軸だったが、余裕を持って吊るすことが出来た。

仏壇を小さくして感じたこと

お仏壇を小さくする。処分でなく、従来のお仏壇をカットする。大切にしていたものを切る。カット裁断です。切ったら直せない。お仏壇に魂が宿るわけではありませんが、勇気が要りました。
一発勝負ですから。依頼した職人にも、本当にカットしていいの?大丈夫?と何度も念押されました。
お仏壇を小さくすることが正しいのか、間違っているか、私には分かりませんが、
お客様の御両親を思われるお気持ちを繋ぐことが出来たと思っております。

処分以外の選択肢

これからも処分以外の選択肢の一つとして、仏壇のダウンサイズやリノベーションも勧めていきたいと思います。
店頭の商品を購入して頂くのが一番有り難いことですが、修理や修復、加工品には、違った意味での思いがありますね。
携わってくれた職人には本当に感謝です。

お仏壇や仏具のことならなんなりと

お仏壇のことでわからないことがある。教えて欲しいという時は何なりとお問い合わせください。

奥村仏具店 店舗情報

住所 愛知県名古屋市中区橘1丁目4-11
電話番号 052-321-1867
営業日 月曜から土曜 日曜定休日(予約の場合はご連絡下さい)
    9:30~17:30
※※※夫婦二人&息子でお店を回しています。急な外出で対応できないときがございます。電話でご連絡下さいませ。※※※



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