お盆になると、お仏壇に精進料理をお供えする機会が多くなります。
宗教や地域によってお供えの仕方や料理の内容などは、家ごとに色々決まり事があったりするかと思います。
特に、お盆だけではなく、祥月命日や月命日、お彼岸などにも霊具膳などを使って精進料理をお供えする機会はあるかと。
我が家のお盆にお供えする決まり事などご紹介したいと思います。
お盆にお供えする精進料理
お盆は、ご先祖さまの霊が帰ってくるとされる特別な期間。
この期間は、ご先祖さまを感謝するということもあり、遠くで住む家族も帰省してご先祖さまを迎えるとともに、精進料理や多くの旬の果物を供えて、みんなで感謝しながらお下がりを下がり頂く。
お位牌一つ一つにそれぞれ小さな皿で各々にお供えするという方もあるかと思いますが、
我が家は、霊具膳(霊供膳)を利用して、一汁三菜のご飯、汁物、煮物、和え物、漬物といった具合です。
ご飯は、ほとんど白飯ですが、14日二日目は小豆ご飯、15日三日目(最後の日)は素麺を飯椀に備えています。
どうして、14日に小豆ご飯を供るのかは、代々続いているからというだけで意味はわからないのですが、その日はお昼のお前には土用餅(小豆のあんころ餅)を供たりと、小豆を多くお供えしています。
小豆の赤は、厄除け、魔除けの意味もあったりするからなのかもしれません。
15日のそうめんは、最後の日です。ネットで調べたら、そうめんは、細く長くという長寿の意味もあったり、精霊牛馬の牛さんが、帰りのお土産を縛るための紐の意味合いもあると記載されていました。
なるほどです。ウチのご先祖さまはそんなことを思いながら、ずっと思いながら供ていたのかなと想いを馳せました。
汁物や煮物は、鰹出汁を使わないお出汁を使いますね。
干し椎茸や昆布です。
油揚げも、上等な美味しいのを使うと美味しい出汁が出ます。
平椀の、お料理を紹介してみます。
なす、十六ささげ、油揚げの煮浸し
ダツイモ(里芋など)と昆布椎茸の煮物
精進天ぷら(卵を使わない小麦粉と水だけの天ぷら)
コウヤ豆腐と椎茸の煮物
千石豆、こんにゃく、角麩、牛蒡、ささげ、油揚げ、椎茸などの野菜の煮物
壺椀のお料理を紹介してみます。
キュウリの甘酢和え、胡麻和え
トマト、
紅白なます、
紅ズイキの酢の物
他にも白和えなども良いかと思います。
高月(高杯)には香のものを
我が家ではご先祖が奈良漬けが好きだったこともあり奈良漬を供えていますが、なんでも良いかと思います。
漬物など糠漬けなど供ても良いと思います。
お供えするときは、2切れが良いです。
3切れは「身を切る」と言って縁起が悪いものです。
精進料理でお供えしていけない食材は
精進料理は、お坊さんが召し上がられる料理ということもあり、殺生を禁ずるということから、
お肉や魚を使わないことが決まり事です。
煩悩を刺激するという五葷(ごくん)と言われる野菜。
ニンニク、にら、玉ねぎ、ねぎ、らっきょう。
他にも香りのきつい生姜などの香味野菜も用いません。
三日目のお昼にお供えするそうめんの時は、
薬味を平椀に入れたりしていますが、
その薬味は、生姜は供えないようにしていますね。
霊具膳の供え方
お仏壇に霊具膳を供える時は、お前の向きに注意しましょう。
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箸を仏壇側に向けて供えます。
箸先に飯椀と覚えておくと良いですね。
蓋は取ってお供えしてくださいね。
宗派によって、壺椀と平椀の位置は変わる場合もあったりします。
高坏は中央ですね。
菩提寺さまやその家ごとで決まりがあることもあります。
前もって、確認してみると良いでしょう。
以上、霊具膳のお供え色々について書いてみました。
ご参考になれば幸いです。