もうすぐお彼岸ですね。
お彼岸前になると、気持ちよくお彼岸を迎えたい。
そんな思いで仏具の手入れのご相談をよく受けます。
仏具には、宗派などによって色々違いもありますし、
さまざまな材質や塗装が施してあり、それぞれに手入れ方法も異なったりします。
間違った方法でお手入れすると、せっかくの塗装膜が剥がれてしまったり、傷つけたりということもあります。
正しいお手入れ方法道具などを知れば、末永くきれいに使用することが出来ます。
そこで、仏具の種類ごとに手入れの方法や注意点をご紹介します。

仏具の手入れをする前に

仏壇のお掃除を始める前に、仏具の手入れをする前に、

汗の塩分を嫌うため手を洗い(手袋など付けても)お仏壇の飾りの写真を撮っておきましょう。

取り出してしまって戻す際に迷ってしまいます。

今回手入れをする仏具は、

香炉、

蝋燭立て、

高坏、

茶湯器、

仏器、

位牌、

リンセットなどです。

ご本尊様、掛け軸ではなく仏像の場合は、お掃除が出来ます。

それぞれの仏具の手入れ

取り出した、香炉、蝋燭立て、仏器、リンセットのリンは、通常、金属製

高坏、茶湯器、位牌、リンセットの台などは、樹脂製かまたは木製。

ご本尊様は木製。

金属製の仏具には、禅宗や密教系の真言宗天台宗、日蓮宗、浄土真宗西の場合は、色付きの仏具

真宗大谷派などは、金色の磨き仏具又は金メッキ仏具

を、地域にも依りますが利用することが多いです。

おりんは、お磨きが必要になる場合が多いです。

気を付けなければいけない点は、金メッキの仏具や色付きの仏具を研磨剤の入っている溶剤を利用して磨くと塗装膜が剥がれてしまうことです。

注意しましょう。

ざっくりですが、手入れ方法についていご紹介します。

香炉

香炉の中に、線香の燃えカスが多くなると、線香がしっかり立たなくなったり、倒れたり、

また、灰が固くなっていても、線香を立たせにくいものです。

お線香の燃え残りは、マメに取り除くことがきれいに保つポイントです。

香炉の中で、簡単に振るうことができる掃除グッズあります。

灰が固くなってしまったり、線香の燃えカスが目立つ場合は、

灰ふるいを利用してふるいにかけると元のサラサラの状態に戻ります。

ふるいにかけていると、灰の量も減ったりしてきます。そしたら、新しい灰を購入して足してあげると良いでしょう。

ふるったり面倒な場合は、燃えるごみに捨てて新しいものに全部取替えてあげることも問題ありません。

香炉灰の掃除をしながら、香炉もきれいにしてあげると良いでしょう。

香炉は、真鍮製の場合は、金属磨きや磨いては行けないものは、さっと洗ってあげても良いでしょう。陶器製の香炉の場合は、中性洗剤などで洗ってあげると良いでしょう。

しっかり乾かしてから灰を入れて利用しましょう。

蝋燭立て

蝋燭立ては、蝋がたまってくると、ロウソクが不安定になり倒れたり危険です。

仏壇の火が火災の原因になるなんて、シャレになりませんね。

手入れをしっかりしましょう。

蝋燭立てに溜まった固まったロウは、熱湯を掛けて柔らかくしてから取り除きます。

市販されている ローがとれます。を利用するとコロッと取れるので感動ものです。

無理にとがったもので取ろうとすると、ロウソク立てに傷が付いたり、色が剥げたりします。控えましょうね。

蝋を取った後は、軽く洗ってから良く乾かしてから利用します。

花瓶

花瓶は、中の汚れを落としてぬめりを取って、軽く洗って良く乾かします。

お磨きが必要な場合はクリームなどで磨き艶を出して上げます。

仏器や茶湯器

仏器は、ご飯を供える仏具ですが、ステンレスの落としがついていることもあります。普通は真鍮製が多いのですが、瀬戸物の場合もあります。

真鍮製の場合は、色付きの場合はさっと洗って柔らかい布で仕上げふきして仕上げましょう。お磨き用は、磨きクリーナーなどを金メッキは柔らかく布で拭くだけで良いです。

ステンレスの落としを、台所で流さないように気を付けましょう。

時々、流してしまってなくなってしまったと。お買い上げに来てくださるお客様あります。

茶湯器は、お水をお供えする器。真鍮製は高価なので陶器の湯呑みだけの場合や台と蓋とセットになったものを利用している方など様々です。

真鍮製は、他の仏具と同様の手入れ方法で良いかと。

樹脂製や木製の場合は、さっと洗ってしっかり乾拭きしましょう。

樹脂製や木製のものは、合成漆や天然漆が塗ってあります。

漆器ものは、湿気が一番嫌いです。立ち上がりの部分など、しっかり乾拭きしましょう。

お位牌の手入れ

お位牌は特に気を付けたいものです。

取り出す時も、戒名が彫ってある札の部分を持ち上げることはせず、下の台の部分から持ち上げて取り出しましょう。

お位牌は、お線香の油煙や埃などで時間の経過と共にどうしても汚れが溜まりやすいです。

まず、毛叩きや丸はけなどで埃を取り除き、

金箔や金箔が推してある部分は、手や指で触れないようにしましょう。

札板の掃除をする際は、柔らかい布で軽く拭く程度でやめておきましょう。

リン台や過去帳見台、高杯などの木製品

リン台や過去帳見台、高槻などの木製品は、毛叩きで埃を落としたあと、乾拭き

汚れがひどい場合は、硬く絞った布で拭き、乾拭きで仕上げが良いでしょう。

高坏などは、お菓子を載せたりするので、汚れが溜まりやすいものです。

金箔の部分は、剥がれやすいので、擦ったりしなように注意しましょう。

仏具を戻す前にお仏壇も掃除

仏具の掃除が出来たら、仏具を戻します。

その前に、お仏壇の毛叩きや柔らかい布で拭いたりして掃除しましょう。

手入れはどのくらいの頻度で行うのか

仏具やお仏壇の手入れは、新しい年を迎える年末やお盆の前、春秋のお彼岸の前あたりに行えば4ヶ月おきくらいに掃除す

ることになります。

ちょうど良いのではないかと思います。

他に、日々お供えするときに、

花瓶の底に水気が付いて輪じみになっていないかとか、

香炉周りに灰が落ちていないか、

気になったら、毛はたきをかけるなど、習慣を身につけると良いでしょう。

困りごとがあれば専門家 お尋ねください

仏具だからと言って、金箔の部分は、絶対に触ってはいけない。

動かしてはいけない。

そんなことは絶対にありません。

普段の生活で利用している食器と同じです。

瀬戸物は食事をしたら洗います。

仏具も、お供えを下げるときに、きれいに洗ってあげる。

正しい手入れ方法を知れば、怖いことはありません。

でも、もしわからないことがあれば、お尋ねください。

丁寧に説明したいと思います。

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