新しいものに取替えても良いの。どうしたらいいのか。
ずっと飾ってある仏具。この場合は敷物、三角や四角のお仏壇に掛けてある「打ち敷」(うちしき)と呼ばれるものが、あまりに汚れていたりしたとき、どこで買えばいいかかえて良いのかどんなものを選べばよいかわからないということありませんか。
仏具を買い替えることは良くあることです。気持ちよく参りたいですよね。
新しく買い換えることはまったく問題ありません。
打ち敷の選び方を詳しく解説していきます。
・打敷とは
「うちしき」と読み、仏壇に飾る荘厳具の一種です。
金襴で織られた布で、仏壇に置かれる卓の天板(ゲス板)の下に挟んで使用したりします。
寺院などでもよく使われ、「内敷」「打布」「内布」とも呼んだりもします。
・打敷の種類
打ち敷の形は、逆三角形と四角形の二つに分かれています。
三角打敷き
逆三角形の打ち敷で、地方に依りますが大抵は浄土真宗で用いられます。
打敷の幅は、卓より大き目を選び、左右に垂れるようにゆったりと掛けるのが正式な形と言われています。
金襴模様の打ち敷のほか、金糸や銀糸を用い刺繍を施すものもあります。
刺繍は豪華な天人等の刺繍から、宗紋や家紋などを入れるものもあります。
四角打敷
地方にもよりますが、浄土真宗以外の打ち敷で用いられます。
禅宗、真言宗、浄土宗、日蓮宗など。三角打ち敷と同様に、金糸や銀糸を施した刺繍が入ったものや金襴模様のものがあります。
このタイプは一般的に、卓と同サイズ、同じ寸法のものを使用します。
中陰の時に使用する打敷き
故人がなくなって四十九日を迎えるまでの期間は「中陰」と呼ばれ、白無地もしくは銀糸の打ち敷を用意します。
用意がなければ、通常の打ち敷を裏返して使われる方もいらっしゃいます。
が、裏は意外に汚れているので用意しておくのも良いでしょう
打ち敷にも季節がある
私たちの洋服にも衣替えがあるように、仏様の衣装とも言われる打ち敷にも、夏と冬と二種類あります。
夏は、紗や呂を用いた涼しげな生地を、冬は、綴れなどの地厚な生地を用います。
夏は、6月ごろから9月の彼岸まで、冬は彼岸頃から、5月位を目安に使用します。
・打敷のサイズ
打ち敷のサイズは、お仏壇の大きさに依りますし、お仏壇の大きさによって、置いてある卓の大きさが異なります。
卓の大きさによってサイズが決まります。
通常18号サイズですと、9寸27cmほどの卓を置きますので、四角ですと9寸サイズ(幅27㎝のもの)になります。
三角ですと名古屋寸法と京寸法と表記が二つあります。
どちらも、○○代 と変わったサイズ表記となります。
名古屋寸法は京寸法より大きくなります。京都は小ぶりと覚えています。
先の18号サイズのお仏壇9寸の卓があった場合は、名古屋寸法ですと40代(幅38cmほど)
京寸法ですと70代を掛けることが多いです。
買替の場合でしたら現物を持って行くのが一番です。
・打敷の使い方
家庭のお仏壇では、打敷きは、法事や法要などの正式な仏事の時に、いつもより違う荘厳をするものとなります。平生は閉っておき、法要やお彼岸、お盆、正月、祥月命日に掛けるようにします。
法要用は別の物にし、普段は普段使い用を掛けたりしているご家庭もあるようです。
・打敷の使い方、処分や修理
打敷きは、卓にあるゲス板で挟んでおくものです。卓は普通、天板(ゲス板)と本体に分かれているはずです。挟んで使うようにしましょう。
卓が置けないような場合は、ゲス板(天板)だけの販売もあります。
汚れても水洗いは禁物です。縮んでしまいます。
蝋燭や線香などで焦げたりする場合もありますので、汚れたら新しいものに取替えます。
また上等な刺繍仕上げは、修理が出来ることもあります。
後ろの白布を取り替えるだけできれいになる場合もあります。
お問い合わせください。
処分は、普通の燃えるごみと同様に捨てます。
仏様の仏具と燃えるごみが一緒では。。。
と思われたら買い替えの際に弊社に持ってきていただければ処分させて頂きます。
まとめ
打ち敷きは特別な時に使用するものです。
いつも新しくきれいなものを使用したいものです。買替新調何なりとご用命下さいませ。