いつも当店のブログをご覧いただきありがとうございます。
昨日は、先日お客様から大切に使用されていたお数珠を修理するご依頼を受けたので仏壇店ブログとして書き留めておきたいと思い、拙いブログではございますが、お付き合いいただけましたら幸いです。
お客様の大切なお数珠を修理しました
お客様から、大切なお数珠が届きました。経年劣化により、糸が切れてしまい中糸の交換をさせていただくこととなりました。
いつも私が組む紐房と形が違っていたので、事前に写真を
ぱっと見は同じなのですが、紐先が輪ではなく、切りっぱなしのタイプでした。
輪で繋ぐことが多いので戸惑いましたが、理屈は同じ。
6本足で3色でつなぎました。
数珠の素材と特徴
今回修理させていただいたお数珠は、主珠が星月菩提樹の珠で作られており、親玉と二天玉は、インドヒスイ(アベンチュリン)が使用されていました。
星月菩提樹の珠は、使用するごとに色合いが深まって、独特の風合いが増していくのが特徴。
お客様のお数珠もその例に漏れず、長年の使用によって水滴に変色が見られて風格のあるものになっていましたね。
思わず、電話口で、素敵な色に変色して使い込まれていましたね。って話しましたよ。
星月菩提樹の数珠の魅力
星月菩提樹の珠は、名前の通り、表面に星のような斑点が散りばめられていて、見た目も非常に良い感じです。
当店でも人気な数珠の一つ。
また手触りも、滑らかで持つ人に心地よさを感じさせてくれます。
このようなお数珠は、使用するほどに、使う方との愛着が湧き、ご法要や普段のお参りと、「共に時間を過ごす」一品になっていくものです。
修理の工程
- 1.糸の交換:経年劣化で切れてしまった糸を取り除きます.
特に、どの珠の位置で糸が切れたかが重要で、切れた珠の穴の周りをしっかり確認します. - 2. 組み直し:親玉の下から糸を通し,以前と同様に一つ一つ珠に糸を通し組み直していきます.中糸が伸びやすいので,しっかりとした強度を保ちながら糸を通します.
- 3.総作り:中糸を通し終わったら,以前と同様に紐を組み直し房を編んでいきます.同じ力加減で組んでいくことがとても大切な工程です.
- 4.仕上げ:最後に房を湯のしして房の長さを整え切り落とします.
まとめ
お客様の,大切なお数珠を修理することで,再び長くお使いいただけるようになりました.
日々のお参り,お仏壇のお参りに、またご利用いただけることを思いますと、ご先祖供養のお手伝いが少しできたことを嬉しく思う店長の私でした.
仏壇、仏具の新規購入や、メンテナンスなども承っております。お困りの際は何なりとご相談くださいませ.