いつも当店のブログをご拝読ありがとうございます。
本日も拙い記事ではございますがお付き合いよろしくお願いします。
このところ、えつ!と思うようなニュースがあったので、思うことを綴ってみたいと思います。
京都の老舗が店舗販売を縮小
京都の歴史ある仏壇店が店舗販売を縮小するというTwitter(X)での投稿は、仏壇業界にいる1人として、大きな転機を迎えているんだな。と思いました。
京都は古くから伝統的な仏壇製造の中心地であり、西本願寺、東本願寺周辺はその業界では特別であり、また、その品質と職人技は国内外で高く評価されています。しかしながら、それでも、現代の消費者のライフスタイルや購買行動の変化に対応するため、この老舗も新たな店舗運営を模索せざるを得ない状況の中、店舗販売を縮小ということになったのではと。
オンライン販売の拡大やデジタルマーケティングへのシフトが進められる中で、店舗の役割は見直されつつあります。
明日は我が身な当店です。
もう一件は、昨日のアラートで入ってきたニュース
大阪の現代仏壇メーカー八木研が業界最大手に身売り
業界最大手で唯一の上場企業「はせがわ」は、大阪の現代仏壇などのブランドを持つ「八木研」を子会社化するというもの。
株式会社はせがわ、株式会社八木研による分割承継会社の株式を取得(子会社化)
実際には、身売り?
八木研は、研磨剤ではトップの会社。銀座の一等地にギャラリーを構えている。当店のある名古屋市でも、栄の一等地にある。経費だけでもかなりかと。
偶々、このニュースの出た日に、夫が業界の会合で、FCを展開している社長さんと話したそうだが、
ほぼ、ニュースと同日に、メール一通での通知だったそうな。(損害賠償問題に発展するんじゃない?)って夫婦で話していた。
八木研の現代仏壇は、今の住空間にマッチするデザインや機能性を追求した仏壇を提供し、若い世代からの支持を集めていたのに、仏壇の縮小化や競争が激化する中で、この業種は、もう要らない。ということなのだろうか??
資本力とマーケティング力を持つ大手「はせがわ」にしてみれば、棚からぼた餅のような話
IR情報をチェックしたいと思う。
業界全体の縮小が加速
この二つのニュースは、仏壇業界全体が直面する縮小の加速を象徴していんだと思う。
少子高齢化や家族構成の変化、都市部への人口集中といった社会的背景により、当店の伝統的な仏壇の需要は減少。
さらに、若い世代の価値観の変化や宗教離れも影響し、亡くなる数は多いが、店頭で、仏壇を購入する家庭が、ますます減少しているんだと。
当店だけの話じゃないってこと。だから良いのかってことになるよね。マズいです。かなり。
実際に、仏具なんかも、数が出ない、売れないから、値上げだったり、
値上げでもまだ出来るなら良い。
最悪、職人がいなくなり、出来なくなる。これが一番の危機。。
現代社会における仏壇業界の課題と展望
そうかと言って何もしないわけにはいかない。。。
仏壇販売をしながら、何ができるか模索し続ける。
当店のある仏壇通りも、廃業したお店、倒産したお店、別の支店と統合して売却したお店と、かなりのお店が、マンションなどに変わってしまった。
伝統を守りつつも現代社会のニーズに応えるために、何が出来るか。
オンライン販売の強化。
新しいライフスタイルに合った商品開発。
長男が、お店に入って手伝ってくれている。
どうやって繋いでいくか。
お店を改装しながら、模索中。
楽しいことを考えながらワクワクしたいです。
ワクワクなのか、悪足掻きなのかわかりませんが、今日も最後までご拝読ありがとうございます。
もし、お仏壇のことや仏事仏具のことでお悩みありましたら何なりとお尋ねくださいませ。