和蝋燭の製造現場をたずねて
愛知県岡崎市にある、和蝋燭の製造現場をたずねてきました。
和蝋燭とは
そもそも和蝋燭といっても、
伝統的な製法で作られた和蝋燭と、
型に流して作られた型和蝋燭
の二種類があります。
伝統的な製法で作られた和蝋燭は、
ハゼの実から搾り取った木蝋(もくろう)を加熱して溶かしたものを、和紙にイグサのズイを取り出したものを巻き付けた灯芯を、何度も回し掛けては乾燥させ作っているものになります。ですので、完成したロウソクは、断面が年輪状になっています。このタイプの和蝋燭は、本和蝋和蝋と言われていたり手作り和蝋燭と言われていて、貴重なものです。
一方、型に流して作られた型和蝋燭
この原料は、米ぬかや、パーム油などの植物性原料を溶かし、型に流す製法で作られています。灯芯は、和紙等が使われています。一般的に和蝋燭として普及しているタイプは、この型和蝋燭であることが多いそうです
伝統的な和蝋燭作りの現場
和蝋燭作り、愛知県では、地場産業、伝統産業として指定されています。
愛知県岡崎市にある、本和蝋燭を作っている製造現場へ見学に行ってきました。
材料のハゼの実
このハゼの実から、種皮、種を取り除き蒸して搾り取ったものが木蝋
ハゼの実6キロから、1キロの木蝋が出来るそうです。
灯芯
和紙にイグサのズイを取り除いたものが巻きつけてあります。これは奥さまが作業されるそうで、サイズによって大きさも色々あります。
灯芯に、溶かした蝋を回しかけては乾かしての作業を行い蝋燭が作られます。
中塗り上塗りと何度かの工程ごとに、使用する木蝋の種類も違うそうで、一番高級と言われる和歌山県産の木蝋は、一番最後の上塗りに使用している。和歌山県の他、九州地方や四国でも木蝋が取れるそうです。
既に灯芯に蝋が回しかけてあるもの。
焼き鳥屋さんの「つくね」に見えるのは私だけ。。。
昨日の作業は、サイズをそろえて頭とおしりをカットする工程を見学できました。
炭火で温めた包丁で、頭の部分を切り落とし、灯芯を出します。
長さをそろえておしりを切り落とし形になって行きます。
切り口は、年輪が出てきます。
切れっぱしも溶かして再利用されるそうです。
他にも、蝋燭の形。棒型とイカリ型がありますが、まっすぐの棒型は、蝋を流すだけで良いのですが、イカリ型といって、蝋燭が、上部に行くほど広がっているもの。こちらは、形造る為に、小さなカンナで削って1本1本仕上げられるということも教えて頂きました。
本当に、手間のかかる作業だな。と
海外の方がインテリアとして使われたり、最近は、寺院だけでなく色々な使われ方をしているようですね。と
弊社でも、扱っています。
型和蝋燭、手作り和蝋燭
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型和蝋燭は、こちら
型和蝋燭を使って、気軽に絵付け体験を行うイベントを開催します。
型蝋燭絵付け体験
是非ご参加ください。
最後までありがとうございます。