打敷

お彼岸も明けましたね。

お仏壇の衣替え、しましょう。

打敷(うちしき)は、須弥壇や、前卓前机などに掛ける荘厳具(仏具)の一種です。

人間同様、季節に応じて仏壇の打敷も、夏から冬物へと取り替えましょう。

打敷

 

打ち敷(うちしき)の由来

打敷は、寺院の須弥壇や前机などに掛けける荘厳具(仏具)の一種。

打布あるいは、卓袱とも表記したりする。

「菩提場荘厳蛇羅尼経」に、(堤の幡の中に於獅子座あり、浮檀金を以って成るところの七宝荘厳なり、種々の天の妙服を以てその座上に敷く)とあり、

その他、「過去現在因果経」や「観無量寿経」などに、如来の座や通路に、鹿皮の衣や、衆宝の妙衣を敷くなどとあり、

次第に仏前荘厳に用いられるようになった。

仏教で用いる打敷は、須弥壇の前の前机(前卓)のみでなく、須弥壇の上の、小型の前卓(上卓)にも、

また礼盤の前に置く向卓にも、さらに礼盤の左右の脇卓にも、これを用いる。

また、打ち敷には、如来様あるいは、ご先祖様の舞い降りる所に敷く、敷物。あるいは、お衣という意味もあり、

人間同様四季それぞれの季節に応じて、仏壇の打ち敷も、冬物から夏物へ、夏物から冬物へ、取り替えます。

高価なものは、法要に使用し、普段のものは常にご先祖様を心地よくお迎えできるように、7年を周期として取り替えることが良いとされています。

~鎌倉新書「仏具大事典」より

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